小学校受験に絶対はない
突然ですが小学校受験に絶対はありません。
もちろん中・高・大学などの試験にも絶対はありませんが、ある程度偏差値で判断することのできる、これらの試験とは大きく性質が異なるからです。
小学校受験においても、幼児教室の模試などでは偏差値で評価されますが、この偏差値があてにならないのです。
高い偏差値をとっていても中堅校に落ちる場合もありますし、低い偏差値のお子さんが名門校に合格することもあるからです。
大学受験で偏差値40の学生が東大に合格するなんてことはありえませんよね?
その逆もまた然りですが、小学校受験ではそれが頻繁に起こりうるのです。
特に判断基準の曖昧なノンペーパー校では起こりやすいと思います。
そして、どんなに優秀なお子さんでも、まだ危機管理能力の低い幼児では風邪に対する予防意識もないですし、どんなに準備万端で臨んだつもりでも、本番で転んで涙を流し、戦意喪失してしまうこともあります。
また、何よりも恐ろしいのが行動観察です。
いずれ行動観察については詳しく書いていこうかと思いますが、グループに分けられて審査される行動観察の考査では、普段は優秀にも関わらず、同じ幼稚園の子がいると一緒になってふざけてしまったり、グループ内にひとりでも輪を乱す子供が入っていると、それを制止しようとして喧嘩になってしまう子がでてきます。
そうなってしまうと試験官としては採点どころではありません。
結果はご想像の通りです。
合格発表でそのグループの受験番号が、丸々飛んでいるということは珍しい話ではありません。
こればかりは運も大切ですが、行動観察における危機管理は保護者がしっかりとして、あらためて、お子さんに言い聞かせることが大切になってきます。
不安にさせるつもりは全くありませんが、どんなに優秀なお子さんでも、小学校受験に絶対はないのです。
他人の影響を受けて、合格が手元からすり抜けてしまう。
それが小学校受験の世界なのです。
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